6/6 : Leqtiqueshop Only

6/6 : Leqtiqueshop Only

Regular price ¥0 ¥19,800 Sale

 2013年リリースのLeqtique - “9/9”は、Leqtiqueブランドとしてもエフェクタービルダーとしての一個人としても大きな変化をもたらす一台でした。MAR,MATと、あくまでもTS系をベースとしたオーバードライブの設計から離れ昔から理想にしていた(Leqtique.chの11/11のインタビューを是非ご覧ください。)、ディスクリートベースの完全オリジナル回路のハイゲインディストーションを完成させたことはまさにGaint Stepと言えたと今振り返り思います。当時、迸っていた情熱は単に回路という領域ではなく、素子レベルまでメスを入れたことで、DepletionタイプのMOSFET(D-MOSFET)の発見、エフェクター回路での初の実用化までどうにか実現しました。9/9や、そのバリエーションである9/9S、10/10は全てDMOSFETを4段にした多段回路ですが、それぞれの段においてローエンドを設定することが最終的な歪みの質感を決定します。それぞれの段に異なる定数を設定することで、9/9の独特なタイトで切れ味のあるローエンドを生み出すのですがサウンドの質感は、Gainコントロールにも深く依存するため、やはり9/9の最大限のポテンシャルを引き出すにはGainを12時以降にする必要がありました。

 今回リリースの“6/6”では、ウルトラハイゲインだとローエンドがだるくなりがちなものの、ミドルゲインまでであれば最適なOD/DSサウンドを奏でることのできるローエンド設定と、より一般的に使用可能なゲインレンジを備えることで例えばLeqtique - Redemptionist(aka Red)のような広い音楽性のカバーを目指しました。Redでは、弾力的な質感とスムースなサステインの質感がSND - Red由来で受け継がれていますが、6/6では9/9のタイトな切れ味やDMOSFETのディスクリート回路由来のダイナミクスの効いた立体的なサウンドが継承されています。

 また、4段の歪み構成回路の後ろにはそれぞれのトーンコントロールを担うフィルター回路を9/9ファミリーではそれぞれ違う定数設定にて持っていますが、今回の6/6では9/9の定数設定を採用しています。まさに意図とするところの、“9/9をもっとローゲイン領域で活用することができたら…”というリクエストに完璧に応えるような一台に仕上がっております。(6/6はLeqtique.chのみでの販売となります。

 

Control : (Left to Right) Volume, Treble(Mini Control), Bottom, Gain // Mid Cut(Inside)

Operation Voltage : 9V~18V(9/9や10/10同様9V用に設計されていますが、18Vまでのサウンドバリエーションをお試し頂けます。)

 

Current Consumption : Approx 6.2mA